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佐藤 大樹
no journal, ,
本発表では、線量計算用人体ファントムの発展と、それを用いた放射線挙動解析コードによる被ばく線量評価について報告する。特に、最新の計算用人体ファントムでは3次元メッシュ形式が採用され、大型臓器はもちろん眼の水晶体や皮膚の基底細胞層といったマイクロメートルオーダーの微小領域まで精緻に再現できるようになった。このメッシュ形式を用いて、国際放射線防護委員会(ICRP)は公衆(新生児,1歳,5歳,10歳,15歳,成人男女)の計算用標準人体ファントムを、原子力機構は日本人標準ファントムを整備している。また、放射線挙動解析コードは、計算用人体ファントムを読み込むことで臓器吸収線量や体内放射線場の計算といった様々な解析を可能とする。線量評価で利用実績のある主な放射線挙動解析コードを紹介するとともに、原子力機構が開発するPHITSコードとICRPのメッシュ形式計算用標準人体ファントムを組み合わせた中性子被ばくに関する計算結果を報告する。
石川 諒尚*; 古場 裕介*; 古田 琢哉; Chang, W.*; 橋本 慎太郎; 米内 俊祐*; 松本 真之介*; 佐藤 達彦
no journal, ,
炭素線治療におけるがんの治療効果や局所制御率に、腫瘍領域での線量平均線エネルギー付与値(LETd)が密接に関係するとの報告がある。しかし、量子科学技術研究開発機構QST病院の炭素線治療データには、計画時の物理線量および生物線量しか登録されておらず、LETdを直接調べることができない。簡易的な手法として、LETdと生物学的効果比との関係性を利用してLETdを導出する方法が提案されているが、炭素線の終端付近で関数の一価性が崩れる問題等が知られている。一方、我々は治療計画データに従い、炭素線治療の照射体系を再構築し、治療を再現したモンテカルロシミュレーションを実行する手法を確立した。シミュレーション時にLETdも直接計算することができる。そこで、モンテカルロ計算によるLETdと簡易手法で治療計画システムから導出されるLETdを比較することで、簡易手法の有効性について検証した。予想通り炭素線の終端付近で、簡易手法によるLETdが過少評価になるものの、影響が局所的であることから、簡易手法はLETdを臓器スケールで計算する目的では十分有効であることを確認した。